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最低野郎とヴァンダミング!

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「装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ劇場版」
「その男、ヴァンダム」という、なんとまぁ男臭い映画を2本まとめて見てきました。

やー、映画なんてかれこれ…1年半ぶりくらい?
確か最後に見たの、最初の「仮面ライダー電王」の映画だったよな…
あの時は夏休み後の平日に行ったから、客が俺一人だったんだよな…懐かしい。
それが今年はどうよ、年初めから2本!スゴイ心境の変化だぜ、俺!

ボトムズは都会の映画館で見たのですが、インターネットで座席予約できるのな…
もうそれだけでビックリ。つか、シネコンってこんなにも普及してるんだな…
なにもかもが浦島太郎状態で、それだけでもドキドキの鑑賞でございました。

以下、メモ書きの如く感想を…


「装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ劇場版」

基本的にOVA版の総集編なんですが、1話しか見てない俺には完全新作だ!
正直な話、DVDで1話みた時の印象は「CGが恐ろしく浮いてるなぁ」だったんだが、
劇場で見るとやっぱ迫力が違う。うぉー、すげー!カッコイイぜ!
デカくて音がイイと、ここまで印象違うものなのか…眼から鱗。
雪原走るスコープドッグとか、もう鳥肌モノ。ヤバいくらいにカッコ良かったですヨ!

小学校時代、皆がガンダムガンダム言ってる中、一人ノートの片隅に
スコープドッグを描いてたようなヒネクレた少年時代をすごした俺としては、
やっぱガンダムよりもスコープドッグだよなぁ…と、心が熱くなった次第である。

とはいえ映画の内容は、
ボトムズ未体験者がこれだけ見てもサッパリわかんないだろうね、
といった内容だったりしますが…そこが残念。
これを口火に他のボトムズ作品見るか!っていう気には多分ならないだろうな…
ファンとしては、数十年間謎だった「キリコ出生の秘密」も、ペールゼン閣下の口から
明確に(以外とアッサリと)語られるので、外せない作品ではあるのですが。

これだけ見ると、主人公ってペールゼンっていうオッサンなの?とか、
それともコチャックっていうデブの映画か?これは!となってしまい、
無口でほぼ何もしないキリコさんは、まるで空気のような存在だったり(笑)
ファンとしては、まぁいつも通りなんですが。

逆にボトムズの映像は全て見てきたぜ!という"最低野郎"は、
エンディングでTETSU(小田哲郎)が歌う新録の「炎のさだめ」が流れるだけで
何もかもがどうでもよくなってしまい、歓喜にむせる事かと存じます。

ズルいよ。あんなもん、痺れるに決まってるじゃないか!
話的にはTV版の前の話なので、スムーズに繋がるんですよね。ああズルい。

個人的には大満足な1本だったんですが、ボトムズ知らない人にはオススメできない…
ファン層さえ拡大して売れてくれれば、またゲーム化とかされるかもしれないのに…ねぇ。
ていうかまたゲームになればいいのに…ねぇ(遠い目)
そんな事を思いつつも、やっぱボトムズは比類無き傑作だと再認識した次第であります。

次があればいいけどなぁ…再評価されないかなぁ、ボトムズ…
スパロボに出るしかないかなぁ…


「その男、ヴァンダム」

ヴァンダムがヴァンダム自身の没落と悲哀を描く、超自虐的でヴァンダホーな映画、
それがこの「その男、ヴァンダム」ですよ!!
いやもうね、コレ…今までのヴァンダム映画を見てきた人間なら、超オススメ!
この映画撮る為に、今までのヴァンダム映画があったんじゃねぇの!?って位、
過去の作品がB級ばかりなのが活きてくる、すばらしい映画でしたよ!

今までのヴァンダム映画っつったら、アレだ。
「ユニバーサルソルジャー」とか「タイムコップ」とか、怪作「ストリートファイター」とか…
どれもこれもが今ひとつメジャーになりきらない、見事なまでの外しっぷり。
そして毎回、最後は必ず回し蹴りでオチがつくという定番っぷり。

それをヴァンダム自身が自覚してんのか、見事なまでに自虐的に仕上がってます!
起死回生の次回作がスティーブン・セガールに横取りされるエピソードや、
ジョン・ウーをハリウッドに呼んだのはヴァンダムなのに、ヤツは映画に呼ばなかった、等
問題台詞続出!まぁなんというか…物凄く自虐的です(笑)

すごいのは、劇中どんどんと不幸になっていくその様。
娘の親権を裁判所で争って、娘に「学校でバカにされるからパパは嫌」とか言われるし、
乗ったタクシーでは、「スターぶりやがって、きにいらないね!」等と
運転手のおばさんにネチネチと文句を言われるし、
裁判の費用を振り込もうと寄った郵便局で、強盗事件に巻き込まれ
挙句犯人と勘違いされてとんでもない事に。物凄い転落っぷり。

そして今回一番の見所は、ヴァンダムはアクション殆ど無し!
冒頭にあるにはあるんですが、あとはほぼ無し!これが実は一番スゴイ。
かといってヴァンダムがスクリーンに映らないわけではないのです。
むしろずっとスクリーンに映ってます。(まぁ主役だし当然なんですが)
これがまた物凄く渋みのある演技で、
ヴァンダムってこんなに渋かったっけ?と思う事ウケアイ。
まぁとはいえ、いつもの「あの技」はやっぱり披露するんですが…
だけどその披露も、いつもとは違った感じになっててこれまたスゴイ。

しかも劇中、8分もの長尺でヴァンダム自身が観客に対して
愚痴&自らの独特の美学を語ってくれる、ヴァンダムファン涙モノのシーン付きだ!
正直このシーンだけでも価値はあるな、うん。ていうかこのシーン、一番大事なんだけど。

ヴァンダム映画を過去に5本…いや、3本…
あー、もうストリートファイターだけ見てればいいや!
要するに、ヴァンダムってB級だよねー、と思ってる人程
今回の映画は大変楽しめる作りになっております!!

最後はホロリとさせるんで、鑑賞後の印象もスッキリサワヤカ。
これは年始早々、いいもの見せてもらいましたわ…
あんまりやってる映画館無いとは思いますが、これはオススメですよ!


しかしながら…上映していた映画館のこのキャンペーンは謎。
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体脂肪8.6以下でチケット代が860円に!
8.6でヴァンダムと読ませるその強引さ、ある意味ヴァンダホーだぜ!


そんなこんなで、新年早々暑苦しい人生を歩む二本立てで、
俺の漢魂は真っ赤に燃え上がったので御座いました。
生きるって、漢ってスバラシイ。


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4件のコメント

[C325] 赫奕たる異端

土日仕事で見れなかった俺に
益々のストレス、否、説明を有難う。
来週こそは輝く未来もあるだろう。
俺が飲むウドのコーヒーは苦い。

緑のイクラや、PS、レッドショルダーの秘密も解ればなお良し。

あえて言おう、君の会社と、この案件で競合・・・・あえては言うまい。



”これがボトムズだ!!!”
の銀河万丈節を楽しみに、来週こそ見に行きます。

ヴァンダムは・・・・・
鬱になりそうなんだけど、大丈夫でした?

どう訳されてるか知らないけど

「おれは、空手をやって、頑張ってハリウッドに行って努力した。でも色んな誘惑がある。
色んな女が来る、食っちゃったよ!!
何度も結婚した、薬にも溺れた、子供もとられそうだ。
ろくな仕事は来ない、みんな俺の事を馬鹿だと思っている。
俺は一生懸命に映画を作ってきた、そのつもりだったが
全てクズだった、俺の人生を振り返ってみたが、何も無い!!何も無かったんだよ!!!

この説明きいて、見に行く気を無くしたんだけど、どうなの?

面白いの?
  • 2009-01-19
  • 異能生存鯛の刺身
  • URL
  • 編集

[C327] 野望のルーツ

>酔っ払いの人
ネタバレしたくない人向けに文章分けてたんですが…
中身、見なけりゃ良かったのに(笑)

銀河の人は殆ど台詞無かったような…
ゲフン、なんでもないです。

ヴァンダムの語りは、まぁだいたいそんなもんです(笑
面白かったですヨ。

[C334] 俺がヴァンダムだ。

こんにちはー^^

この映画今一番観たいです!
自分が中学の時テレビでやたらヴァンダム映画を放送していたので
仲間内でも結構人気があったような気がします。

「ダブルチーム」の親指の皮を剥がすシーンの顔真似を
皆でやってました・・・バカですね(笑)

しかしキャンペーンの語呂合わせは無理がありすぎます(笑)


  • 2009-01-23
  • マスミ
  • URL
  • 編集

[C336] JCVDと略すのが粋らしい

>マスミさん
こんばんは!
ヴァンダム映画をそこまでキッチリとみているなら
見るべきです。否、見なければいけません。見ろ!
それ位オススメですよ、ヴァンダム好きには!
新年早々ヴァンダホーな気分になれる事、うけあいです。

キャンペーンの語呂合わせもオソロシイですが、
公式サイトの狂いっぷりはそれ以上ですヨ。
是非見て、気分を高めてから映画館へ走るがいいさ!

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